Season of Hope

春の息吹、日本の国へ

フィリップ・ヤンシー (ジャーナリスト)

魂にも四季がある

しっかりとした土台はイエス・キリストしかいない──そのことを私は伝えたいと思います。

私たち人間は、いろいろな組織、団体を作り、いつの間にかそれを神のように信頼する性向があります。しかし、それらはあくまで人間が作ったものです。本当に信頼できるものではありません。自分が本当に信頼できる存在を発見しなければなりません。この発見には時間がかかり、忍耐が要り、愛が必要です。

先の講演では、私は「魂の四季」について話しました。魂にも四季があります。春はつぼみと希望の季節、喜びの夏、疑いと変化の秋、乾いた暗い冬……。今の日本は冬の暗い季節といってよいかもしれません。木々には葉っぱもなく、空気は冷えきって重い雰囲気で、好ましいことは何もないように見えます。

 

土の中ではしっかりと根が

しかし、木々はこの冬の間に根を張るのです。根を張り、春には大きな花を咲かせるだけの力をつけます。そのためには、冬の季節がないといけないのです。冬はすべてが止まって見えます。木には花も葉もなく、何もないように思えます。しかし、実際は地下で目覚ましい胎動を始めているのです。

現在の日本もそうです。打ちひしがれた状態から復興に向けて立ち上がろうとしていますが、まだまだ険しい道のりがあるように思えます。喜びも希望も見えない真っ暗な冬のように見えます。しかし、土の中では、しっかりと根が張られているのです。そしてそれはやがて、つぼみと希望の春となり、喜びの夏へと続いていくのです。

 

(特別講演のお知らせは→こちら

冬の中に春が育っている

苦しみに遭った人たちに尋ねてみたことがあります。「今までの人生でいちばん勉強になったのは、どんな時でしたか?」

この問いに対して、実に八十パーセントの人が「苦しみに遭った時」と回答しています。彼らはいつまでも冬の中に沈み込んでいたわけではありませんでした。必ず春を迎えています。それは冬の間に成長を遂げたからです。

日本のみなさんにとって、今がいちばん大変な時かもしれません。しかし、今こそ根を張って、やがて来る春を迎えていただければと思います。この冬の中で、必ずや来る春をめざして進んでいきましょう。

 

フィリップ・ヤンシー Philip Yancey

Profile: 米コロンビア・バイブル・カレッジ卒業。ホィートン・カレッジ大学院でコミュニケーション学と英語学の学位を取得する。『クリスチャニティ・トゥデイ』誌編集顧問、同社の出版物「ブックス・アンド・カルチャー」の共同編集議長を務める。著書に、『見えない神を探し求めて』『思いがけないところにおられる神』『神に失望したとき』『だれも書かなかったイエス』『新装版 いのちが傷つくとき』『神を信じて何になるのか』(以上、いのちのことば社)、『深夜の教会』(あめんどう)など。

 

発行/いのちのことば社 EHC(全国家庭文書伝道協会)

『東日本大震災・復興支援トラクト』より抜粋

文/フィリップ・ヤンシー

©いのちのことば社 2012


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